雪鳥の記憶

趣味とかの記録

舞台感想「百年の秘密」

2018/04/28 ナイロン100℃「百年の秘密」 ★★★★☆

ティルダとコナ、二人の女性と周囲の人生を、時代を行ったり来たりしながら描き上げていく作品。
登場人物は多いがどの人達も人間味に溢れる個性を持っていて、「あなた誰だっけ?」みたいになることが一切無かった(助かる)。

イカー家の屋敷の庭に佇む大木の前で起こる様々な人間模様。
どの思い出も何かしらの黒い影を落としているのに、全うした人生はそれはそれで素敵だったんじゃないかと思わせる力を持っている。
それを成すのは、ティルダとコナの複雑に絡み合った絆。
誤解を招く言い方をすると百合。尊い

世界観や仕掛けが特殊だったり、キャラクター性が強い舞台を観る機会が多かったので、人間模様だけでここまで描ききることが出来るのかと感動。
途中休憩ありの3時間半という長い作品だが、だれることもない。
重そうに聞こえるが、明るく黒いみたいなノリと、要所要所の笑いが適度で肩の力は要らない。

人生はロマンティックでなくともいい。

舞台感想「エグ女」

2018/03/04 「エグ女」 ★★★☆☆

★は個人的好み度(一般的な出来の良し悪しを評定するつもりはないです)

 

3月4日、TBSラジオ主催の「エグ女」を見てきた。
エグい女が登場するショートストーリーを、2時間で14本連ねるオムニバス形式の舞台だ。
公演は女狐チームと女豹チームに分かれており、自分は女狐チームを観劇した。

 

2時間で14本もの話をやるため、必然的に1本あたりの時間は非常に短い。
良い意味でも悪い意味でも「エグ女」をテーマにしたコント番組のように感じた。
1本1本は非常に面白く、背筋の凍るようなものから、会場が笑いに包まれるようなものまで、バリエーション豊か。
世の中に実際にいるかもしれない、多種多様な"女"の生態を覗き見したかのようなヌメヌメした感触がこの舞台の味だろう。
そういった意味では、続けざまに見せることに意味があるのかもしれない。 

一方で各話の繋がりが無いため、どうしても浅くなりがち。
ライトなコメディタッチのものはいいのだが、エグさを全面に打ち出すものは重さが足りない。
ざっくり言うと、もっと刺し殺して欲しかった。

ただ、観客に背景と余韻を想像させることで尺を節約しているのは上手いなと思った。
好きだったのは「ニコイチの女」で、ずっと強気に仕返しをしている女が最後にソファで自分も頭を抱えてフェードアウトしていくところ。
仕返ししないとやりきれない気持ちを抱えつつも、仕返しをしたところで浮かばれない気持ちを想像する余韻が良い。

 

出てくる女はたいがいエグいけど、話にあがる男もよっぽどクズだったのが笑いどころ。
エグ女に遭遇しないためには、クズ男にならないようにね……

舞台感想「連想料理人と殺人のレシピ」

2018/02/17 ミステリー・ザ・サード「連想料理人と殺人のレシピ」 ★★★★☆

★は個人的好み度(一般的な出来の良し悪しを評定するつもりはないです)

ミステリーナイト等を主催するE-Pin企画の参加型推理舞台。
同じ謎解きモノでもパズル的要素の強い脱出ゲームと異なり、ミステリー小説的な文脈要素が強いのが特徴だった。
舞台好きとしても、ストーリー性や演技、間近で起こるリアルな体験が楽しい。
最後に推理を紙に書くんだけど、これが難しい。
ランクインできなかったのが悔しいので、またやってみたい。

2017年 X70で撮った写真25選

昨年こんな記事を書いた。

yukidori.hatenablog.com

今年もたくさん写真を撮ったので、昨年同様時系列で選定してみた。
ちなみに、撮った枚数は4423枚だった。

1月

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「鹿」 - 東京
クリスマスの名残のようなイルミネーション。

2月

 

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「寒そうな階段」 - 富山
無機物と自然の組み合わせって萌えるよね。

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「淡い山」 - 富山
黄昏前の光が綺麗だったんだけど上手く撮れないや。

3月

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グラッパ」 - 東京
イタリアンレストランにて。グラッパから漏れる光。

4月

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「アイスたくさんちょうだい」 - 東京
屋形船からハーゲンダッツを買う男。

5月

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「春の一杯」 - 東京
暖かくなってきたので外ビール。

6月

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「プールと海と空」 - グアム
プールが海と地続きに見えるやつ。

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「夕日」 - グアム
ちょっと記憶に無いくらい綺麗な夕日だった。

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「港」 - ワシントンDC
仕事で行ったんだけど、予想外に綺麗な景色だった。

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「朝」 - ワシントンDC
この後なんかチーズ挟んだトーストみたいなやつ買い食いした。

7月

写真なし(1枚もなかった)

8月

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ピカチュウタワー」 - 神奈川
夏になると横浜にピカチュウが出現するシステム。

9月

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軍艦島」 - 長崎
THE軍艦島みたいな写真。

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「壊れゆく」 - 長崎(軍艦島
ここに五千人住んでいたことに想いを寄せる。

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「石畳」 - 長崎
なんか長崎行くといつも雨降ってるんだよな。

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「角を曲がると」 - 長崎
裏道の灯りが雨に濡れた道に反射して。

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「川と生活」 - 長崎
路面電車が走ってたり道が狭かったり、町並みが可愛い。

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「紫夕日」 - 熊本(天草)
天草で出会ったカメラマンのおっちゃんによると太陽フレアの影響らしい。

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「電線」 - 熊本(天草)
トワイライトタイムの影絵。

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「乗り込め~^^」 - 沖縄
この後めちゃくちゃマリンスポーツした。

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「海」 - 沖縄
もう全部沖縄でいいんじゃないかな。

10月

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「ミニチュアおじさん」 - 東京
香港ミニチュア展みたいなやつでの一枚。

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余市ポットスチル」 - 北海道(余市
ニッカウヰスキー最高。

11月

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「宮城峡ポットスチル」 - 宮城(仙台)
ニッカウヰスキー最高その2。なんでこいつ二ヶ月連続で蒸留所行ってんだ。

12月

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「紅葉」 - 千葉(東京)
別にこの船には乗っていない。

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「めでたい感じ」 - 東京(千葉)
来年もよろしく。

2017年8月~12月 舞台感想

記憶だいぶ薄れたので、メモっぽい。後日また更新する。
ここから増えなかったら、今年の観劇数は18。後半伸びなかった。
※ ★は個人的好み度(一般的な出来の良し悪しを評定するつもりはないです)

2017/08/09 ミュージカル「ビューティフル」 ★★★☆☆

水樹奈々さん見たさで観劇。
前半のストーリーが普通すぎて毒にも薬にもならない感じか?と思ってたら後半でグッと面白くなった。
ミュージカルらしいミュージカルで楽しめた。

2017/10/08 「関数ドミノ」★★★★☆

劇団イキウメ作品のプロデュース公演版。
瀬戸君との相性は鉄板か?演技がやっぱり凄まじい。
イキウメにしては比較的ストレートだが、考えるところは沢山あって楽しい。

2017/10/19 声の優れた俳優によるドラマリーディング日本文学名作選 vol.5 「銀河鉄道の夜」 ★★☆☆☆

声優ファン向けには心の底からオススメするけど、舞台として観るならそこまででもない。
かなり本の朗読に寄っていてキャラクターに寄り添い辛い代わりに文学的情景を楽しむことが出来る。

2017/11/15 劇団イキウメ 「散歩する侵略者」 ★★★★★

この路線においては最強。
小難しいタイプの最強は今のところ「PLAYER」だが、純粋なタイプの最強は間違いなくコイツと言える。
何故か一人で見ることになったが、溢れる感情をじっくり噛み締めたかったのでちょうど良かったかもしれない。

2017/12/27 劇団☆新感線 「髑髏城の七人」 ★★★★☆

IHIステージアラウンド東京での舞台。
座席が回転して周囲のステージの見せる場所を変えて場面転換するという特殊な演出。
幕の替わりを成すスクリーンが左右に開いたり閉じたりすることで、舞台の見せる場所を変えつつ様々な映像を映して効果的に使われる。
説明むずい……
ともかく、アトラクションのような凝った装置とそれを活かした演出が凄い。
それを抜きにしても、個性的で魅力的なキャラ、漫画的な熱いストーリーで泣いたり笑ったりとクオリティが高かった。

舞台感想「プレイヤー」(※注意:ネタバレ有)

2017/08/05 「プレイヤー」 ★★★★★

★は個人的好み度(一般的な出来の良し悪しを評定するつもりはないです)

 

舞台はとある劇場。国民的スターから地元の大学生まで、あらゆるキャリアを持つ俳優やスタッフが集まり、リハーサルが行われている。演目は、死者の言葉が生きている人間を通して「再生」されるという戯曲『PLAYER』。その劇中劇と、俳優たち(Player)が戯曲に書かれた言葉を再生(Play)する稽古場の世界が併走し、行ったり来たりしながら、その境界線はだんだんと曖昧になる。現実か、虚構か。 

― シアターコクーン・オンレパートリー2017 プレイヤー | Bunkamura より

昨年の遠野物語、今年の天の敵に続いて前川さんの劇を観るのは三本目。
いずれも抜群に面白かったので最大限の期待をして観に行ったが、それを軽く上回る凄まじさを見せつけてくれた。

何が凄いかは自分の言葉で書ききれない(感想放棄)ので、今回観に行った友人と飲みながら考察したポイントをメモ的に残しておく。
自分用の備忘録。あるいは観た人が「ああ、やっぱりそれそうだよね」とか「それ違うんじゃね」とか適当に楽しむ用。
がっつりネタバレなので注意

 ↓↓↓

 

  • 「ラジオブース」の意味
    時枝は「向こう」と「こちら」を通信やネットのように説明する。
    その例えにおいて、ラジオは受信・発信をするものというところから「向こう」と「こちら」を繋ぐ狭間にあるという位置づけ。
    そうすると、以下のシーンの説明がつく。
    ・終盤で7人がラジオブースに行く → 狭間へ向かう
    ・その後、桜井だけブースに残っている → 生きているから
    ・ブースが前面にせり出してくる → 狭間が近づいてくる(現実と演劇の区別が無くなる)
  • 天野真の愛犬「シュレディンガー
    着ぐるみの強烈な違和感。
    それは馬場の向こう側のシーンを、現実では誰が演じているの?ということ。
    着ぐるみを開けてみるまで中身が「向こう」か「こちら」かが分からない「シュレディンガーの猫」の状態。
    開けてみると市長(現実側、だけど演じているわけがない人)が出てきてゾワッとする。
  • 時枝役の俳優の違和感
    現実側で妙にストイックで厳しい人当たり。
    この人だけ、最初から境界が無くなっているのでは?という推測。
  • 百瀬の役回り
    制作の子。
    本当は演じるのが好きだけど制作をやっている的な子で、練習を手伝う目的で所々劇に入ってくる。
    このキャラ設定が上手い。
    最初は手伝いの演技に見えるのだが、境界が無くなる頃には気づかないうちに演劇側の中にいる。
  • CUT THE KNOT
    「向こう」と「こちら」を別つ結び目を無くして一本にしてしまう。
    でも「切る」としっくり合わないし、そもそも「向こう」と「こちら」を結んだ方がしっくりくるか。
    考察不足。
  • 神崎役と馬場役の絡み
    境界があるうちは、演技中にちょっかいを出すと東に怒られる。
    瞑想中に小松崎が覗き込むシーン然り。
    なのに、神崎が「向こう」に行って倒れているところを馬場が覗き込むシーンは誰も何も言わない。
    境界が消えているので、馬場は「こちら」からいなくなっていて他の誰からも見えない状態。
    馬場は「向こう」に行ってから以降、一言も喋っていない。
    神崎だけが馬場に反応して殴り返すが、それは神崎も「向こう」側に既に行っているから。

舞台感想「陰陽師」と「錦芸能舎の夏」

★は個人的好み度(一般的な出来の良し悪しを評定するつもりはないです)

2017/07/17 朗読劇「陰陽師」 ~藤、恋せば~ 陰公演 ★★★☆☆

動きの少ないタイプの朗読劇。
主に声使いだけで空気感を作り上げる腕に唸る。
複数の役をこなす技と、表現の艶めかしさ。
蜜虫の舞を眺める響さんの優しい表情だけでも、観に行った甲斐があった。

2017/08/05 劇団ハーベスト 第12回公演 「芸能事務所 錦芸能舎の夏」 ★☆☆☆☆

ハーベストは当たり外れが激しいのも味。外れの方。
寸劇の寄せ集め。たまに笑うけどそれだけ。